精神保健福祉士とは、1997年に制定された精神保健福祉士法(平成9年・法律第131号)を根拠法にもった、精神保健福祉領域のソーシャルワーカーの国家資格です。

社会福祉学を学問的基盤としながらも、支援対象者である精神障害者が「疾病」と「障害」をあわせもつ点から、医療と保健の双方にまたがる職種です。

精神保健福祉士法制化以前は、精神科ソーシャルワーカーという名称で1950年代より精神科病院を中心に活動してきた福祉専門職であり、精神障害者の抱える
生活問題や社会問題の解決のための援助や、社会参加に向けての支援活動を通して、その人らしいライフスタイルの獲得を目標としています。

活動の場は、主に精神科医療機関や障害者自立支援施設、保健所、精神保健福祉センターであるが、更に近年では、心神喪失者等医療観察法における社会復帰調整
官や、障害者職業カウンセラー、介護支援専門員、スクールソーシャルワーカー、など精神保健福祉士が必要とされる職域も拡大してきています。